HITORIGOTO

終電で帰るはずが、ついつい飲んでしまい朝焼けが綺麗な時間になってしまった。始発を待つ長い時間、ふと最近あったコトを振り返ってみた。
絵で生活をするという道を選んだ時に、一つだけ自分に決めているコトがあった。それは、仲の良い友人達には、どんなに絵が売れず苦しい時でも、自分から買って欲しいとは言わない。というコトだった。
同時に、もう一つ心の奥底で願っているコトがあった。それは、何時かお店に置かれている商品と同じように、友人が必要とした時に自分の絵を買ってもらうコトだった。
そんな思いを胸に、絵を重ねてきたのだが、最近その夢がまた一つ実を結んだ。高校時代からの友人が、妹の挙式にスナップスケッチをプレゼントしたいと相談をくれたのだ。本当にありがたく、右手をギュッと握ってしまった。
また妹さんご夫婦は、プレゼントをするからではなく、絵のご希望をして下さっていて、打合せの際に初めて、「お代は、お姉様から頂くカタチのご希望を頂いております。」と伝えた。
二人の驚きと友人への感謝に溢れた顔が、今も頭に焼き付いている。この気持ちを大切に、今以上に絵を重ねよう。
by hirayama-kouichi | 2016-10-07 05:30 | HITORIGOTO